ドロップシッピングの仕組み

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ドロップシッピングは、開業資金が不要で、仕入れをしなくてもネットで商品を販売できる仕組みです。
まずはドロップシッピングの仕組みを理解し、ドロップシッパーとしての基礎知識を身につけましょう。

ドロップシッピングはアメリカ生まれのネット販売形態

ドロップシッピングの原型が生まれたのは1880年代のアメリカと言われています。アメリカの国土は広大で、当時の交通手段は鉄道などが主流のため、遠方から商品を取り寄せるのも一苦労でした。実際に商品を取り寄せると「イメージした商品と違う」なんてこともよくあったそうです。

そこで「ユーザーに希望する商品をもっと安く、早く届ける方法はないものか?」ということから、メーカーから商品を一括して安く仕入れて在庫を確保し、そのカタログを作り、ユーザーに気に入った商品を注文してもらう方法が考え出されました。現在のカタログ販売の原型と言えます。

時は移り、カタログからインターネットを利用した商品販売が主流になってきた2000年代。アメリカで現在のドロップシッピングサービスが登場しました。ドロップシッパーは商品を直送してくれるメーカーと契約を結び、その商品をインターネット上で販売しています。(アメリカの場合は主にオークションで販売しているケースが多いようです。)

日本にドロップシッピングが上陸したのは2006年。日本ではアメリカと違い、個人がメーカーと直接取引するのではなく、多数のメーカーと契約を結んでいるドロップシッピングサービスプロバイダーを利用する形が主流になっています。

在庫を持たないネット販売代理店

ドロップシッピングとは、商品を持っていなくても、その商品が自由に販売できる、インターネットを使った販売システムです。ドロップシッピングの仕組みを利用して、商品を販売する人をドロップシッパーと呼びます。ドロップシッパーは販売価格と仕入れ価格の差額を報酬として受け取ります。

ドロップシッピングを始める時は、ドロップシッピングを仲介するドロップシッピングサービスプロバイダー(DSP)に会員登録します。そして、DSPが提供している商品情報や商品の写真を使って販売活動を行います。決済、発送、顧客対応などはDSPに代行してもらいます。ドロップシッピングでは、自分で仕入れや在庫を持たないので、開業資金や資金繰りを心配する必要ありません。

ドロップシッピング、メーカーや卸会社にとってもメリットがある仕組みです。メーカーや卸会社は、DSPに商品を卸すことで、リスクを負わずに販売ルートを増やせます。一方、DSPはドロップシッパーが販売した商品から、販売手数料を徴収することで、利益を得ることができます。

工夫次第でアフィリエイトより収入アップ

ネット副業として人気が高いアフィリエイトとは、どこが違うのでしょうか?
アフィリエイトは自分のサイトやブログに貼った広告をクリックしてもらい、商品が売れたら報酬をもらう仕組みです。報酬額は、アフィリエイト委託業者が決めます。自分では決められません。

ドロップシッピングは商品の販売価格を自分で決められるので、報酬額を多くすることも少なくすることも自分で調整できます。ここがアフィリエイトともっとも異なる点です。価格を安くして大量に売る、販売価格を高くして利益を多くするなど、工夫次第で、アフィリエイトよりも高い報酬を得ることができます。

ただし、ドロップシッピングで高い報酬を得るには、顧客の信頼を得る、上手く購入まで誘導するといったネット通販のノウハウが必要とされます。

報酬面を見るとドロップシッピングに見劣りするアフィリエイトですが、扱える商品が豊富というメリットがあります。アフィリエイトでは会員登録や金融商品でも報酬を得ることができますが、ドロップシッピングでは、食料品や家電、雑貨といった「サービスではない商品」に限定されます。

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